心原性脳塞栓症
- 心臓の中に血栓ができて、血流にのって移動し脳血管に詰まることで発症する。血栓が大きいことが多いので障害範囲が大きくなりやすい
- 基礎疾患としては非弁膜症性心房細動が約8割を占める。非弁膜症性心房細動の有病率は 70 歳代で 男性3.44%,女性1.12%と報告されている
- しかしながら、塞栓症と考えられる例でも、心電図は洞調律の場合はけして少なくない。その場合は、心電図モニター、24時間心電図などの評価を行う
- 心房細動がなくても心機能低下があれば生じうる
- 参考文献)
- 山本大介「みんなの脳神経外科」中外医学社 2021
- 合同研究会「感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン (2017年改訂版)」
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2017_nakatani_h.pdf 3.鈴木則宏「心原性脳塞栓症の治療と予防の最前線」日本内科学会雑誌 106 巻3号 2016- Kamel H et al. Apixaban to prevent recurrence after cryptogenic stroke in patients with atrial cardiopathy: The ARCADIA randomized clinical trial. JAMA 2024 Feb 20; 331:573.