神経調節性失神
- ほとんどは迷走神経反射が関与する失神である
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血管迷走神経性失神、状況失神、頚動脈洞症候群など
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通常は数十秒〜数分におよぶ前駆症状がある。症状は、全身が熱くなる感じ、冷や汗、悪心、倦怠感、血の気がひく感じなどだが、高齢者だと自覚しない場合も多い
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脳虚血を引き起こす機序によって次の3群に分類されている
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心抑制型:一過性の徐脈(洞性徐脈、洞停止、房室ブロックなど)によるもの
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血管抑制型:徐脈を伴わず、一過性の血圧低下のみによるもの
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混合型:徐脈と血圧の両者が関与する

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参考文献)
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清田雅智監修 髙岸勝繁著「ホスピタリストのための内科診療フローチャート(第2版)」有限会社シーニュ 2020
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2011年度合同研究班 「ダイジェスト版 失神ガイドライン(2012改訂版)」
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安部治彦 他「神経調節性失神」JPN. J. ELECTROCARDIOLOGY V ol. 26 SUPPL. 32006
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鈴木昌「失神[私の治療]」日本医事新報Webコンテンツ 2021-04028登録
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失神.jp : https://shisshin.jp/physician/genin1.shtml
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住吉正孝「神経調節性失神:状況失神」昭和医会誌 第71巻 第 6 号〔 542-548 頁,2011 〕