ギラン・バレー症候群
【概念と疫学】
- ギラン・バレー(Guillain・Barre)症候群は自己免疫機序によって急速進行性の末梢神経障害を生じる疾患で、脱髄性障害と軸索障害が認められる
- 罹患率は1〜3/10万人年
- 経過は概ね良好であるが劇症型もあり死亡例もある
- 本邦の統計(1993〜1998年)では1.15人/人口10万人・年と推定されており、男女比は3:2、平均年齢は39.1±20.0歳であった
- 様々な亜型があるが特に多いのはFisher症候群
- 参考文献)
- 日本神経学会「ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン2013」南江堂
- 筒泉貴彦 他 編集「総合内科病棟マニュアル」メディカル・サイエンス・インターナショナル 2017
- 髙岸勝繁 「ホスピタリストのための内科診療フローチャート第2版」Signe 2019
- 猿田享男 監修「1252専門家による私の治療 2021-2022年度版」日本医事新報社 2022: ギラン・バレー症候群・フィッシャー症候群 叶内 匡