- 全人口の約3%は生涯においててんかんと診断される
- 約7割は完全に寛解する
疾患
神経 (23)
1.
神経学的診察
┗ 意識レベル
┗ 認知機能
┗ 上肢機能
┗ 脳神経系
┗ 下肢運動機能
┗ 感覚系
┗ 小脳機能
┗ 腱反射
┗ 髄膜刺激症状
┗ 徒手筋力評価
┗ NIHSS
┗ 消去現象と注意障害
┗ 巧緻運動障害
┗ 10秒テスト
2.
中枢神経系解剖学
┗ 脊髄後索
┗ 脊髄側索
┗ 灰白質
3.
脳血管障害の超急性期評価
┗ 虚血性脳血管障害の治療
┗ 脳梗塞画像所見の経時変化
┗ 脳血管障害の部位としびれ
┗ DOACの使い方
4.
脳血管障害
┗ アテローム血栓性脳梗塞
┗ ラクナ梗塞
┗ 心原性脳塞栓症
┗ 一過性脳虚血発作(TIA)
┗ 手口症候群
┗ pure sensory stroke
┗ 椎骨脳底動脈血流不全(VBI)
┗ 特発性脊髄硬膜外血腫
┗ 解離性感覚障害
┗ MLF症候群
┗ One-and-a-half症候群
5.
一次性頭痛
┗ 一次性頭痛の鑑別
┗ 前兆のない片頭痛
┗ 前兆のある片頭痛
┗ 脳底型片頭痛
┗ 前庭性片頭痛
┗ 一次性穿刺様頭痛
┗ 持続性片側頭痛
┗ 新規発症持続性連日性頭痛
┗ 特発性低髄液圧性頭痛
┗ 一次性咳嗽性頭痛
┗ 一次性労作性頭痛
┗ 副鼻腔炎に関連した頭痛
┗ 睡眠時無呼吸症候群に関連した頭痛
┗ 閉塞隅角緑内障
┗ 三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)
┗ 群発頭痛
┗ 反復発作性片側頭痛
┗ 慢性発作性片側頭痛
┗ 結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作 :SUNCT
┗ 頭部自律神経症状を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作 :SUNA
6.
二次性頭痛
┗ 重大な二次性頭痛
┗ 様々な二次性頭痛 解説
7.
認知症
┗ アルツハイマー病
┗ Lewy小体型認知症
┗ 血管性認知症
┗ 前頭側頭型認知症
┗ ADEPT 重症認知症の予後を予測
8.
めまい
┗ BPPV
┗ メニエル病
┗ 前庭神経炎
┗ PPPD
┗ 突発性難聴
┗ 外リンパ瘻
┗ 前庭型片頭痛
┗ ラムゼイ・ハント症候群
┗ めまいの評価にHINTSが必要な理由
┗ HINTS
9.
てんかん
┗ 非痙攣性てんかん重積状態
┗ てんかん重積状態の治療
10.
多発性硬化症
11.
進行性核上性麻痺
12.
不随意運動
┗ 本態性振戦
13.
糖尿病性神経障害
14.
ウエルニッケ脳症
15.
周期性四肢麻痺
16.
末梢神経疾患(ニューロパチー)
┗ ギラン・バレー症候群
┗ フィッシャー症候群
┗ CIDP
┗ CIAP
┗ 横隔神経麻痺
36.
神経調節性失神
┗ 血管迷走神経性失神
┗ 状況失神
┗ 頚動脈洞症候群
42.
筋萎縮性側索硬化症
43.
筋強直性ジストロフィー
45.
重症筋無力症
46.
ランバート・イートン筋無力症候群
47.
薬剤性ミオパチー
48.
Bell麻痺
てんかん
【原因】
- 脳疾患の合併症として出現することが多いが、他の全身性の病態でも生じる
- 副作用として痙攣・てんかんを生じうる薬剤がある
【診断】
- てんかんについての脳波の感度は20〜50%、特異度は90%程度
- 脳波で異常がなくてもてんかんを除外できない
- 発作を目撃した人からの問診が非常に重要
【治療】
-
・通常、初発のてんかん発作には抗てんかん薬を処方しない
・治療は専門医に依頼する
てんかん重積発作
-
・5分以上続く、臨床症状あるいは脳波の変化を伴う痙攣発作、もしくは意識回復のない繰り返す痙攣
・運動症状を伴わない覚醒状態の変化のみの場合もあり、脳波での診断が不可欠
てんかん重積発作の治療
非けいれん性てんかん発作重積
単純部分発作
-
・片側の上下肢や体幹、顔面などの痙縮、けいれん、あるいはしびれ
・幻視、幻聴
・上腹部からこみあげてくる感じ
・なつかしい感じ、わけもなく怖い、さみしい
複雑部分発作
-
・高齢者に多い
・意識障害がある
・記憶障害、言語障害を伴うことがあり認知障害との鑑別が難しい
・意識が不明瞭となり、行動が止って、無表情になり、反応がなくなる
・食事中に食器を持ったままぼんやりとしてうつむくなど
・同時に目的のない動き(自動症)を伴うことがある
(自動症の例)
・落ち着かない様子で体を動かす
・舌を鳴らす、唇を舐める、唇を噛む、舌を突き出す、口をモグモグさせる
・顔をなでまわす、手をもむ、腕を振り上げる、着物の端をつまむ、ボタンを留めたり外したり
・ドアを開ける、たたく、人を威嚇する、手慣れた作業をする
・歩き回る
(自律神経症状の例)
・嘔気、嘔吐、腹鳴
・発汗
・冷感
・胸部圧迫感、動悸
・頭重感
-
参考文献)
1.上田剛士「ジェネラリストのための内科診断リファレンス」医学書院 2014
2.德田安春「ジェネラリスト診療が上手になる本」カイ書林 2011
3.中西重清 德田安春「プライマリケア外来診断目利き術」南山堂 2020
生坂政臣 監訳「早わざ外来診断術」中山書店 2009
4.筒泉貴彦 他編集「総合内科病棟マニュアル」メディカル・サイエンス・インターナショナル 2017
5. 髙岸勝繁 他「ホスピタリストのための内科診療フローチャート第2版」シーニュ 2019
6. 猿田享男 監修「1252専門家による私の治療 2021-2022年度版」日本医事新報社 2022
筒泉貴彦 他編集「総合内科病棟マニュアル」メディカル・サイエンス・インターナショナル 2017
7.厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 痙攣・てんかん」
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/03/dl/s0325-10j.pdf