フィッシャー症候群
【概念】
- 急性の外眼筋麻痺、運動失調、腱反射消失を三徴とする免疫介在性ニューロパチー
- 日本ではギラン・バレー症候群の34%程度の発症率
- 2:1で男性優位、平均発症年齢は40歳
- ギラン・バレー症候群の亜型
- ギラン・バレー症候群と合併する場合もある
(先行感染)
- 80〜90%では先行感染がある
- 上気道炎が80%であり、胃腸炎が4〜25%である
- 上気道炎ではインフルエンザ桿菌、胃腸炎ではカンピロバクターが多い
- 先行感染から神経症状発症なでは平均7日間
- 参考文献)
- 日本神経学会「ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン2013」南江堂
- 筒泉貴彦 他 編集「総合内科病棟マニュアル」メディカル・サイエンス・インターナショナル 2017
- 髙岸勝繁 「ホスピタリストのための内科診療フローチャート第2版」Signe 2019
- 猿田享男 監修「1252専門家による私の治療 2021-2022年度版」日本医事新報社 2022: ギラン・バレー症候群・フィッシャー症候群 叶内 匡
- Mori M, Kuwabara S, Fukutake T, et al. Clinical features and prognosis of Miller Fisher syndrome. Neurol- ogy. 2001; 56: 1104–1106.