市中肺炎の鑑別

市中肺炎

    ・持続する発熱、咳嗽、喀痰(特に鼻汁・鼻閉、咽頭痛などの下気道以外の症状を欠く)、呼吸苦などの症状などで疑い、胸部X線写真にて確定診断する

非定型肺炎と細菌性肺炎の鑑別

    年齢60歳未満 基礎疾患がない。あるいは軽微
    頑固な咳がある 胸部聴診で所見が乏しい
    痰がない。あるいは、迅速診断法で原因菌が証明されない
    末梢血白血球数が10000/m㎥未満



鑑別  

 ・6項目中4項目以上該当の場合は非定型肺炎疑い、3項目以下の場合は細菌性肺炎疑い
・非定型肺炎について感度は77.9%、特異度は93%
・基礎疾患は、慢性呼吸器疾患のほか、糖尿病、腎疾患、肝疾患、心疾患など

    参考文献)
    1. 日本呼吸器学会「成人肺炎診療ガイドライン2024」
    2. 岡秀昭「感染症プラチナマニュアルver.8」メディカルサイエンスインターナショナル 2023
    3. 宮下修業「市中肺炎のガイドライン」日内会誌 100:3490~3496,2011