急性PTEの重症度別治療戦略

【STEP1 心停止および心原性ショック】

    肺血栓塞栓症が診断されていない状態で心停止あるいは心原性ショックならば、診断よりもそれ自体への対応が優先される。可能であれば第三次医療機関への搬送が望まれる

【STEP2 心原性ショックに至らない場合の評価】

    経胸壁心エコー(CT肺動脈造影でもよい)およびsPESIを施行
    右心機能障害*あるいはsPESI≧1のどちらかがある どちらも該当しない

方針  

 PESI、sPESI
    *経胸壁心エコーでPTEを示唆する所見

     ・右室拡大(右室径/左室径≧0.9)
     ・McConnell徴候(右室の心尖部の収縮は保たれるが,右室自由壁の壁運動低下)
     ・60/60徴候(右室右房間圧較差が60 mmHg未満,かつ,右室流出路駆出血流加速時間<60 ms)
     ・肺動脈圧の上昇,中隔の扁平化,右心系の血栓の存在など

【STEP3-1 中間リスク群】

    心臓バイオマーカー**を追加
    いずれも陽性 いずれか片方が陽性、あるいは両方とも陰性 

方針  

    **心臓バイオマーカー

    【STEP3-2 低リスク群】

      以下の項目のうち該当するものをチェックする
      他に入院の理由がない 家族や社会的なサポートがある 医療機関の受診が容易

    方針  

     肺血栓塞栓症
      参考文献)
      1. 「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予後に関するガイドライン(2025年改訂版)