抗凝固薬の切り替え

4つのパターンにわけて考える



1. DOAC → ヘパリンあるいはDOAC

  • 維持量で1日1回投与か2回投与かによって、切り替えるだけ


2. ヘパリン持続 → DOAC

  • リバーロキサバン(リクシアナ)以外は、変更したDOAC内服直前までヘパリンを続ける


3. DOAC → ワルファリン

  • ワルファリン投与によってPTが治療域(概ね1.6〜2.0)に入るまでDOACを続ける。入れば中止する
  • リクシアナのみは、ワルファリンとの併用時は半量に減量する

4. ワルファリン → DOAC

  • ワルファリンを中止して後、PTが治療域下限(1.6)を切ってからDOACを開始する

【ワルファリン】

  • ワルファリン投与後、2〜8時間で血中濃度がピークに達し、T1/2 は約40時間、効果が最大になるのは48時間あたりで、2〜5日持続する
  • ワルファリン中止後のPT測定時期は初回が中止後2日程度でよいと思われる

参考文献)
  1. 概ね添付文書による