疾患
循環器 (24)
1.
心不全
┗ 心不全の疫学と分類
┗ 心不全の病態
┗ 心不全の診断
┗ 急性心不全の治療
┗ 心不全慢性期の治療
┗ 急性心不全に用いる薬剤
┗ 心不全の予後
┗ レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系
2.
急性冠症候群
┗ NSTEMI
┗ 心筋のバイオマーカー
┗ TIMI risk score
┗ 心筋梗塞を疑う現病歴
┗ 冠動脈疾患の二次予防
3.
ショック
4.
大動脈解離
┗ ADDスコア
┗ マルファン症候群
8.
肺血栓塞栓症(PE)
┗ Well'sスコア
9.
深部静脈血栓症
┗ DOAC
┗ 抗凝固療法
┗ 抗凝固薬の切り替え
┗ 大腿静脈の走行
┗ 下肢静脈エコー
10.
腸骨静脈圧迫症候群
11.
腸間膜虚血症
12.
腎梗塞
13.
脾梗塞
14.
急性下肢動脈閉塞
15.
椎骨動脈解離
16.
脊髄血管障害
17.
心膜炎
18.
上大静脈症候群
19.
腎血管性高血圧
20.
腎実質性高血圧
21.
起立性低血圧
22.
肥大型心筋症
23.
頻脈整不整脈の初期治療
24.
洞不全症候群
25.
低LDL-C血症
26.
電気的除細動
27.
循環器疾患の手術適応
洞不全症候群
【定義と概要】
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・洞機能不全:洞結節や洞房間電動に機能障害による徐脈性不整脈
・機能障害の原因としては、副交感神経の異常緊張や薬剤など一過性の二次性と、組織の器質的変性によって生じる一次性のものがある
・同機能不全により洞停止によるアダム・ストークス症候群、失神、眼前暗黒館、持続性徐脈による心不全、易疲労感、めまいなどの症状が起こるものを洞不全症候群(Sick Sinus Syndrome:SSS)とよぶ
・発症年齢は70〜80歳代が最多
・一般に生命予後は良好
【分類】

【評価】
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・症状と洞機能不全の関係を確認するためにホルター心電図、イベントレコーダーや埋め込み型のループレコーダーを用いる
・この関係が確定しがたい場合は心臓電気生理学的検査(EPS)を検討する
・夜間の徐脈があれば睡眠時無呼吸症候群の有無を検討する
・無症状なら心拍数40/分の徐脈や3秒程度(夜間睡眠中なら5秒程度)の洞停止や洞房ブロックは経過観察
【治療】
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・症状のない洞性徐脈にはペースメーカ植込みの適応はない
・確実に症候性であれば人口ペースメーカー植え込みの適応であり、不確実であっても疑いが強ければ検討する
・ペースメーカーを埋め込まない場合は、2-3ヶ月ごとの診察で症状の確認、1年ごとのホルター心電図で評価を継続すべき
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参考文献)
1.日本循環器学会 /日本不整脈心電学会「2022年改訂版 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン)」
2.日本循環器学会 /日本不整脈心電学会「不整脈非薬物治療ガイドライン( 2018 年改訂版)」
3.猿田享男 監修「1252専門家による私の治療 2021-2022年度版:洞不全症候群 大江学治 他」日本医事新報社 2022
4.村川裕二「循環器診療をスッキリまとめました」南江堂 2015
5.筒泉貴彦 他編集「総合内科病棟マニュアル」メディカル・サイエンス・インターナショナル 2017