大動脈解離
【定義】
大動脈壁が中膜の レベルで2層に剥離し、大動脈の走行に沿ってある長さをもち2腔になった状態
- 救急外来受診者の0.1%と稀
- 初診時に正しく診断できるのは30%程度と少ない
- StanfordA型であれば1時間あたり1%ずつ死亡するので迅速な診断が重要
大動脈壁が中膜の レベルで2層に剥離し、大動脈の走行に沿ってある長さをもち2腔になった状態
★大半の症例では突然発症の過去に経験したことのない胸部・背部・腹部の激痛(引き裂かれるような痛み)
★約1/3の症例で発熱を伴い、これによって診断の遅れが生じやすい。大動脈解離を疑う所見のある症例では発熱を主訴としてはいけない
- 参考文献)
- 日本循環器学会 日本心臓血管外科学会 日本胸部外科学会 日本血管外科学会「大動脈瘤・大動脈解離ガイドライン(2020)」
- Peiman Nazerian et.al. Diagnostic Accuracy of the Aortic Dissection Detection Risk Score Plus D-Dimer for Acute Aortic Syndromes: The ADvISED Prospective Multicenter Study. Circulation. 2018;137(3):250-258
- V Tchana-Sato et al.:Ruptured abdominal aortic aneurysm Rev Med Liege 2018 May;73(5-6):296-299.