レイノー症候群
    ・末梢の細動脈が寒冷やストレスで刺激されて可逆的に攣縮するために突発性に生じる手指の色調変化や異常感覚(冷え、痛み、しびれ)
    ・色調変化は基本的に蒼白→紫→赤
    ・加温により改善する

【分類】

      原発性レイノー症候群(レイノー病): 特に原因となる病態が指摘できないもの。若い女性に多い
      続発性レイノー症候群: 膠原病、薬剤性、末梢動脈疾患、職業性など様々な基礎疾患がある

    ・臨床的には続発性レイノー症候群の鑑別を行うことが重要
    ・レイノー症候群単独であっても、経過中に強皮症などを合併することがあり、適切な経過観察が必要

     膠原病の鑑別診断


    【特徴的な所見】

      ・以下の爪所見を認めレイノー症候群は強皮症や皮膚筋炎と関連する頻度が高い
      ・本格的な強皮症が発症する前にレイノー症候群のみが数年〜十数年先行することとがある

      nail fold capillary: 爪床の毛細血管の拡張や脱落

      nail fold bleeding: 爪上皮の黒い点状出血


     皮膚筋炎