- 体軸性脊椎関節炎の代表的疾患
- 炎症性背部痛、末梢関節炎、付着部炎、指趾炎、ぶどう膜炎、乾癬、炎症性腸疾患、発熱、倦怠感、体重減少など多彩な臨床症状を示す
- HLA-B27陽性が参考になる
- 若年の特に男性で起こりやすい
- 腰痛、坐骨神経痛、肋間神経痛が主症状。稀には末梢関節炎で発症する
- 腰背部痛とこわばりは夜間や明け方に悪化し、運動で軽快する
- 初期には症状の強さの変動が激しく、痛みで動けないかと思えば、翌日にはスポーツが可能になるなど不定愁訴と間違えられやすい
- 進行すると各部位で拘縮や強直が生じる。重症例では、全脊椎が骨性強直し前屈みとなる。
疾患
アレルギー・膠原病 (23)
1.
アナフィラキシー
2.
関節リウマチ
3.
SLE
4.
シェーグレン症候群
┗ シェーグレン症候群の診断
5.
皮膚筋炎/多発性筋炎
5.
混合結合組織病(MCTD)
7.
ベーチェット病
8.
成人スチル病
9.
リウマチ性多発筋痛症
10.
巨細胞性動脈炎
11.
RS3PE症候群
12.
脊椎関節炎
┗ 強直性脊椎炎
┗ 乾癬性関節炎
15.
血管炎
┗ 顕微鏡的多発血管炎
┗ 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
┗ 多発血管炎性肉芽腫症
┗ 結節性多発動脈炎
┗ クリオグロブリン血症性血管炎
┗ IgA血管炎
16.
血管性浮腫
20.
サルコイドーシス
23.
好酸球性血管浮腫
24.
IgG4関連多臓器リンパ増殖性疾患
25.
菊池病
26.
過粘稠度症候群
27.
薬剤熱
28.
免疫抑制作用のある薬剤使用前HBVスクリーニング
29.
免疫不全状態
30.
ステロイドホルモンの力価換算
強直性脊椎炎
【診断】
(臨床症状)
- こわばり(3カ月以上持続、運動により改善し、安静により改善しない)
- 腰椎可動域制限(Schober試験で5cm以下)
- 胸郭拡張制限(第4肋骨レベルで最大呼気時と最大吸気時の胸囲の差が2.5cm以下)
で1項目以上をみたしで1項目以上をみたし
(仙腸関節X線)
- 0度:正常
- 1度:骨縁の不鮮明化
- 2度:小さな限局性の骨びらん、硬化、関節裂隙は正常
- 3度:骨びらん、硬化の進展と関節裂隙の拡大、狭小化または部分的な強直
- 4度:関節裂隙全体の強直
で両側2度以上あるいは片側3度以上の所見を認め、他の疾患が除外できれば診断される
- しかし、仙腸関節X線の読影はなかなか難しい。X線基準を満たさない場合は「 X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」と考えられる
- 炎症反応は全例では陽性にならない
- 参考文献)
- 難病情報センター「強直性脊椎炎(指定難病271)」 厚生労働省
https://www.nanbyou.or.jp/entry/4848- 強直性性脊椎炎ナビ
https://www.ifx-navi.net/about_as.html- 富田哲也「強直性脊椎炎[私の治療]」日本医事新報 電子コンテンツ 2021年12月