【概念と疫学】
- 血管炎症候群の中でも稀な疾患
- 病理組織学的には、急性期には筋性動脈の血管壁に強い炎症と壊死が認められ、病変部位が分節的に存在する。壊死部の血管にはフィブリノイド壊死、内・外弾性板断裂が認められ、しばしば動脈瘤が形成される
- 平均発症年齢は55歳で、男女比は1:1〜2でやや女性が多い
- 病院は不明。欧米ではB型肝炎ウイルス感染に続発する二次的PANが多く見られるが本邦ではまれ
症状の頻度については 文献1と文献3の間でかなり大きな差がある
はじめからPANを診断するのではなく、まず頻度の高い血管炎以外の疾患を除外したのち血管炎としての評価をはじめる
- 参考文献)
- 合同研究班「【ダイジェスト版】血管炎症候群の診療ガイドライン(2017年改定版)」https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2017_isobe_h.pdf
- 猿田享男 監修「1252専門家による私の治療 2021-2022年度版」日本医事新報社 2022: 結節性多発動脈炎 藤井隆夫
- 難病情報センター「結節性多発動脈炎(指定難病42)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/244