アレルギー・膠原病 (1)
膠原病の鑑別診断
    ・以下の病歴、身体所見、皮膚所見、検査所見について各項目をチェックすると、下欄の鑑別診断の可能性の程度が表示される
    ・各所見は、スクリーニングとして結果が得られやすいもの、を取り上げてあり、コストの高いもの、または侵襲性のある検査などは除いてある
    ・妥当性については、各疾患について比較的感度が高いものを取り上げており、確定診断にはそれぞれの項目で確認する

 ①病歴と身体所見

    繰り返す発熱 易疲労感、食欲不振、体重減少 関節痛、関節炎 筋痛、把握痛
    眼の病変(結膜炎、強膜炎、ぶどう膜炎、視神経障害など) 朝のこわばり レイノー現象
    口や目の乾燥 四肢近位筋筋力低下 乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎の既往。クラミジア尿道炎や細菌性下痢の先行
    夜間や明け方に増悪し、運動によって軽快する腰背部痛とこわばり

 ②皮膚所見

    各種の紅斑 指ないし手背の腫脹 ヘリオトロープ疹、ゴットロン丘疹
    口腔内アフタや外陰部潰瘍 発熱と一致して出現する皮疹

 検査所見

    CRP上昇あるいは血沈亢進 CKなど筋原性酵素の上昇
    白血球減少(<4000/μL) 、リンパ球減少(<1500/μL)、血小板減少(<10万/μL)
    RFあるいはCCP抗体が陽性 RFおよびCCP抗体がともに陰性
◎ 抗核抗体が>160倍であれば、SLEについて抗二本差DNA抗体、抗Sm抗体、全身性硬化症について抗Scl-70抗体、皮膚筋炎について、抗Jo-1抗体、シェーグレン症候群について抗SS-A抗体、抗SS-B抗体を測定する

  評価と対応


多発性リウマチ性筋痛症

関節リウマチ

SLE

シェーグレン症候群

皮膚筋炎/多発性筋炎

ベーチェット病

混合結合組織病(MCTD)

血管炎

脊椎関節炎

成人発症スチル病