SLE

SLEの診断基準

    顔面紅斑 円盤状皮疹 光線過敏症
    口腔内潰瘍(無痛性で口腔あるいは鼻咽腔に出現) 関節炎(2関節以上で非破壊性) 漿膜炎(胸膜炎あるいは心膜炎)
    腎病変(0.5g/日以上のタンパク尿あるいは細胞性円柱の出現) 神経学的病変(痙攣発作あるいは精神障害)
    血液学的異常(溶血性貧血、4000/μL以下の白血球減少、1500/μL以下のリンパ球減少または10万/μL以下の血小板減少)
    免疫学的異常
    ・抗2本鎖DNA抗体陽性
    ・抗Sm抗体陽性
    ・抗リン脂質抗体陽性(抗カルジオリピン抗体、ループスアンチコアグラント、梅毒反応偽陽性)
    の少なくとも1つが陽性
    抗核抗体陽性

診断   

    注)
    顔面紅斑 頬に出来る赤い発疹で、鼻にまたがって蝶が羽を広げているように見えるので蝶形紅斑ともいわれる。触れると小丘疹が重なっているのが特徴


    円盤状皮疹 固着性の鱗屑が付着した円板状の委縮性紅斑
    光線過敏症 強い紫外線への暴露後に、皮膚に赤い発疹や水膨れ、あるいは発熱する
    梅毒反応偽陽性 梅毒に感染すると抗リン脂質抗体が算出されるのでRPR(rapid plasma reagin)などの検査(非トレポネーマ検査)が陽性となる。臨床的に梅毒でないのに、これらの検査が陽性になった状態

     ◎ SLEを疑った場合には必ずパルボウイルスB19感染を除外する