免疫不全状態

    *ひとつの目安としてはプレドニゾロン換算で10mg以上を2週間以上使用

        ステロイドホルモンの力価換算

・各タイプについて特に留意すべき病原体がある

【皮膚・粘膜の障害、医療関連】

    ・皮膚(皮膚に留置するカテーテル含む):黄色ブドウ球菌(熱傷では緑膿菌)
    ・尿道カテーテル:大腸菌、クレブシエラ属、セラチア属、緑膿菌
    ・腸管:大腸菌、腸球菌
    ・口腔粘膜:streptococcus oralisなど

【細胞性免疫障害】

    ・レジオネラ・ニューモフィラ、リステリア・モノサイトゲネス、抗酸菌、ノカルジア、サルモネラ
    ・ニューモシスチス・イロベチイ、アスペルギルス属、カンジダ属、クリプトコッカス属

【液性免疫障害】

    ・肺炎球菌、髄膜炎菌、インフルエンザ桿菌
    ・エンピリック治療としてはCTRX+VCM

【好中球減少症】

    ・特に注意すべきは緑膿菌
    ・エンピリック治療として必ず緑膿菌をカバーする。エンピリックとしてはPIPC/TAZでもよいが、CFPMも検討する
    ・培養結果でPIPC耐性があればPIPC/TAZを続けるべきではない
    参考文献)
    1. 日本呼吸器学会「成人肺炎診療ガイドライン2024」
    2. 岡秀昭「感染症プラチナマニュアルver.8」メディカルサイエンスインターナショナル 2023
    3. 高野哲史「理論から攻める合格点の感染症診療」 日経メディカル 2024
    4. 谷崎隆太郎「ジェネラリストのための臨床感染症入門」2022