片麻痺
・脳血管障害が最多
・大動脈解離でも脳血管障害を合併するので注意が必要(3〜7%)
・脳幹部脳血管障害では交叉性片麻痺を生じる
・その他、多発性硬化症、頸髄片側血管障害、頸髄硬膜下血腫などがある

【評価】

 個々の疾患を示唆する所見

突発して顔面麻痺、意識障害、眼球共同変視などがある 麻痺側に深部感覚障害、対側に温痛覚障害がある
胸部、背部、腹部の激痛が突発する 血圧の左右差 神経症状に先行する頸部痛
麻痺以外の眼症状、小脳症状などが存在する 極めて緩徐に発症

    診断:

① 突発性の場合

遷移する
  脳血管障害
遷移する
  頸部脊髄血管障害
    ・脊髄の片側が傷害されて起こるのがBrown-Séquard症候群であり、解離性感覚障害を伴う。胸髄より遠位では下肢麻痺のみとなる
遷移する
  大動脈解離
遷移する
  頸髄硬膜下血腫
    ・対麻痺の場合もある
② 緩徐に進行する場合
遷移する
  頸椎症性脊髄症
遷移する
  多発性硬化症
参考文献)
1. 山本大介「みんなの脳神経内科」中外医学社 2021
2. 德田安春「ジェネラリスト診療が上手になる本」カイ書林 2011