認知障害の鑑別診断
 以下は、様々な臨床徴候のプロフィールから認知障害を鑑別のサポートツールとして作成した
    ・典型例では「可能性が非常に高い」と表示されるが、非典型例では鑑別は難しい
    ・確定診断のためにはそれぞれの診断基準を参照
    ・選択肢の意味が分かりにくいときは「解説」を参照

記銘力障害

    初期からある 初期には目立たない〜ない

認知機能の変動

    しばしばある ない

身体症状

    初期には目立たない〜ない 初期からある

病状の進行速度

    緩徐 階段状に進行

合併症状①

    注意力や覚醒状態の大きな変動を伴う認知障害 幻視 パーキンソニズム レム睡眠行動障害
        解説

合併症状②

    便秘 嗅覚低下・脱失 起立性めまい、失神

行動異常

    自発性の低下 脱抑制 常同行動 食行動変化 共感や感情移入の変化
        解説

言語能力①

    名前が出ない 言葉の意味がわからない 漢字熟語が正しく読み書きできない
        解説

言語能力②

    言葉が出ず、会話が始めにくい 会話のリズムやアクセントがおかしい
        解説

年齢

    70歳以上 70歳未満

 アルツハイマー病

 血管性認知症

 Lewy小体型認知症

 (行動異常型)前頭側頭型認知症

  意味性認知症

  進行性非流暢性失語

◎「意味性認知症」と「進行性非流暢性失語」については「(行動異常型)前頭側頭型認知症」を参照