睡眠障害の原因となりうる疾患の検索

【STEP3 睡眠障害の原因となりうる疾患の検索】

    日中の症状
    ゆううつな気分、落ち込み 物事への興味や楽しさが無くなった 夜間しっかり寝ているのに日中に過剰な眠気がある

    就寝中の症状(可能なら同居者に確認)
    睡眠中の呼吸停止、大きないびき 下肢を動かさずにはいられない強い衝動があり安静時や夜間に増悪する 大声を上げる、手足を動かす、歩き回る
【判定】
    【対応】
    ・うつ病が疑われる場合は適宜、精神科あるいは心療内科に紹介する
    ・睡眠時無呼吸症候群が疑われれば、適宜担当科を紹介する
    ・睡眠関連運動障害や睡眠随伴症、過眠症が疑われる場合は睡眠障害の専門家に紹介する
睡眠時無呼吸症候群
レストレスレッグ症候群
レム睡眠行動障害
  

    ・これらを除外したのにち原発性不眠症として睡眠導入剤の処方を検討する
原発性不眠症と薬物療法

1. 内山真「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」じほう 2019
2. 鈴木正泰/編「不眠への対応」レジデントノートvol.24 No.10 2022 羊土社
3. 稲田健/編「本当にわかる精神科の薬 はじめの一歩 第3版」2023 羊土社
4. 三島和夫「高齢者の睡眠と睡眠障害」保健医療科学 2015 Vol.64 No.1 p.27-32
5. 鈴木圭輔 他「高齢者睡眠障害の特徴とその対策」日内会誌 103:1885~1895,2014