紫斑の鑑別診断

紫斑の鑑別診断

【STEP1 紫斑を診断する】

紫斑

【STEP2 評価する】

    ・以下の評価を行う

    紫斑の性状

      平坦 隆起して、紅斑、水疱、膿疱を伴う 分枝状皮斑を呈する
           分枝状皮斑  

      身体所見など

        口腔内〜鼻腔の出血がある 発熱 腹痛 関節痛 年齢75歳以上 ステロイドの内服

      検査所見

        血小板減少(<12万/μL) PTーINR>1.25 タンパク尿・血尿

      評価と対応

      血小板減少に基づく紫斑

        血小板減少症

      血液凝固や線溶系の異常

        DIC

      血管周囲支持組織の脆弱化

      血管炎による紫斑

        血管炎

        顕微鏡的多発血管炎

        IgA血管炎

        参考文献)
        1. 清水宏「あたらしい皮膚科学」中山書店 71:456-469,2006
        2. 石川治 田村敦志「皮疹からみる皮膚病理」南江堂 2010
        3. 山崎雄一郎 他「全ての診療科で役立つ皮膚診療のコツ」羊土社 2011
        4. 西山茂夫「皮膚病アトラス」文光堂 2005