皮疹の評価

発疹の性状を表現する

【発疹評価の手順】

  1. 原発疹か続発疹かを判断する
    原発疹 健常な皮膚に最初に現れる病変
    続発疹 原発疹やほかの続発疹により二次的に生じる発疹

    続発疹であれば、ほかの部位で原発疹がないかを探し、それがもしなければ、原発疹は何であったかを推論する

  2. 原発疹の種類の判断

    ① 原発疹は何か
    ・斑、丘疹、結節、腫瘤、水疱、膿疱、嚢腫、膨疹

    ・同時に病理学的推定、すなわちその病変が炎症、循環障害、代謝異常、腫瘍のいずれに属するかを検討

    ・それ以外の皮膚病変には次のようなものがある

    ② 原発疹の表現形を叙述する
    発疹の数、形状、大きさ、隆起・平坦・陥凹、、表面の性状、色調、硬度など
  3. 続発疹の評価

参考文献)
  1. 清水宏「あたらしい皮膚科学」中山書店 71:456-469,2006
  2. 石川治 田村敦志「皮疹からみる皮膚病理」南江堂 2010
  3. 山崎雄一郎 他「全ての診療科で役立つ皮膚診療のコツ」羊土社 2011
  4. 西山茂夫「皮膚病アトラス」文光堂 2005