疾患
内分泌 (9)
1.
糖尿病性昏睡
┗ euDKA(正常血糖ケトアシドーシス)
2.
糖尿病性神経障害
3.
甲状腺機能異常
┗ 甲状腺中毒症
┗ 甲状腺中毒症の評価
┗ Basedow病
┗ 亜急性甲状腺炎
┗ 甲状腺クリーゼ
┗ 無痛性甲状腺炎
┗ 中枢性甲状腺機能亢進症(下垂体性TSH分泌亢進症)
┗ 甲状腺中毒性周期性四肢麻痺
┗ 甲状腺機能低下症
┗ 潜在性甲状腺機能亢進症
┗ 潜在性甲状腺機能低下症
┗ 中枢性甲状腺機能低下症
┗ NTI(Non Thyroidal Illness)
┗ マクロTSH血症
┗ 甲状腺腫瘍に対する穿刺吸引細胞診の適応
13.
原発性アルドステロン症
┗ レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系
14.
SIADH
15.
尿崩症
16.
急性副腎不全
17.
クッシング病・クッシング症候群
18.
褐色細胞腫・パラガングリオーマ
euDKA(正常血糖ケトアシドーシス)
euDKA(正常血糖ケトアシドーシス euglycemic diabetic ketoacidosis)
SGLT阻害薬を内服している患者のシックデイに急激に倦怠感や嘔気が現れたが血糖はさほど高くない、という状況で考える
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・統一された診断基準はない
・血糖値300mg/dL未満でDKAを呈する病態
・若年者のⅠ型糖尿病に多い
・誘因は経口摂取量低下、低炭水化物食、妊娠、手術後、アルコール使用障害や肝硬変など
・近年ではSGLT2阻害薬内服中に発症する例が増えてきている。機序には諸説あるが以下のものが有力
1)SGLT2阻害薬により高血糖がおさえられてインシュリン分泌が低下して、グルカゴン分泌が増加
2)インスリン/グルカゴン比が低下することにより脂肪分解が亢進、遊離脂肪酸が肝臓で代謝されてケトン体が増える
・SGLT2阻害薬の種類によっても発症率が異なり最多はCanagliflozin(カナグル)(*4)
・DPP-4阻害薬でも生じるが、そのリスクはSGLT2阻害薬の約1/3
【治療】
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・治療法は基本的に通常のDKAと同じ
・ケトン体産出抑制のためにはじめから糖質の投与が必要となる
・ケトン体抑制のために必要になる糖質負荷量は50ー130g/日と考えられているが、SGLT2阻害内服中であれば190g以上必要とする報告がある(*3)
(各種輸液中の糖質含有量) ソルデム3A 21.5g ソルデム3AG 37.5g ビーフリード 37.5g
(初期治療レジメンの例)ソルデム3A(500)100ml/時 +ヒューマリンR0.05単位/kg/h