糖尿病性神経障害
  • 糖尿病診断時の合併率は10%以下だが、罹患期間が25年になると50%に達する

【症状と診断】

(末梢神経障害の診断)

  1. しびれや疼痛、異常感覚などの自覚症状
  2. アキレス腱反射の低下・消失
  3. 振動覚低下: C128音叉を用いて10秒以下なら低下と判定
    • 糖尿病性神経障害の場合はこれらの症状が原則的には左右対称に生じる

(鑑別診断)

  • ビタミンB1、B6、B12、ニコチン酸、葉酸などの欠乏を除外する
  • 甲状腺機能異常、慢性腎不全、原発性胆汁性肝硬変などを除外する

【治療】

  • プレガバリン、デュロキセチン、メキシチールなど

◎ バリエーションとして次のようなタイプもある

小径線維優位型糖尿病性神経障害: 下肢の灼熱痛、温痛覚障害、自律神経障害を起こす。腱反射や振動覚は正常
糖尿病性体幹部神経障害: 体幹周囲の帯状の痛み