【原因と誘因】 既知・未知の慢性副腎不全症患者に種々のストレス(感染、外傷など)が加わり、ステロイド需要が増加した場合(長期間のステロイド内服を背景に生じやすい) 治療目的で 長期服用中のステロイド薬の減量・中止が不適切に行われた場合の発症が多い 誘因)感染、特に胃腸炎
【評価と治療】 疑われれば、ACTH、コルチゾールの測定用検体を採取後、躊躇なく治療を開始する ストレス下の随時血中コルチゾール値を用いた副腎クリーゼの判定の目安として3~5 μg/dl 未満なら副腎不全症を強く疑う。18μg/dl以上であればまず問題はない
【治療】 心機能監視下に1000ml/時の速度で生理食塩水を点滴 ヒドロコルチゾン(水溶性ハイドロコートン、ソル・コーテフ)100mg静注。その後、5%ブドウ糖内に100〜200mgのヒドロコルチゾンをいれた溶液を24時間で点滴静注