鼠径ヘルニア
  • 腸管や腹腔内の脂肪などが、腹壁の脆弱部あるいは欠損部を通じて腹腔外に脱出する状態
  • 左右の鼠径部付近に発生するヘルニアの総称
  • 腹部に生じるヘルニアの80%は鼠径ヘルニア ・先天性の場合は乳児期から発症する ・後天性のものは加齢による腹壁の脆弱部が腹圧に晒されて破綻して発症する ・部位によって内鼠径ヘルニア、外鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアにわけられる


【症状】

  • 鼠径部の膨隆、不快感や違和感や疼痛
  • 臥位などで破綻部にかかる腹圧が下がると膨隆が無くなり、症状も無くなることが多い

【診断】

  • 基本的に視診、触診にて診断される
  • 超音波検査によって直接脱出を確認する

【治療】

  • ヘルニア嚢を切除、あるいは還納し、ヘルニア門を閉鎖ないし奉祝する。現在はメッシュを用いる方法が一般的
  • 超音波検査によって直接脱出を確認する