肝機能障害

肝機能障害

まずは、以下の評価を行う


【Step1】

    高血糖、糖尿病 脂質異常症とくに高中性脂肪 睡眠時無呼吸症候群がある
    肥満がある 高血圧がある
    アルコールの多飲 単独でALPあるいはγーGTPが上昇している
    甲状腺機能異常がある いずれかの肝炎ウイルスが陽性
    肝機能障害出現の時期に処方の変更がある るい痩の患者に経管栄養あるいは中心静脈栄養を開始

ウイルス性肝炎  

MAFLD   

甲状腺機能障害に伴う肝障害   

アルコール性肝障害   

薬剤性肝障害  

refeeding症候群     

    

【STEP2 胆汁うっ滞をともなう病態の鑑別】

    抗ミトコンドリア抗体、抗ミトコンドリア抗体M2の少なくともいずれかが陽性

    あり なし

    胆汁うっ滞をともなう病態

原発性胆汁性胆管炎  


◎ 上記に該当しない場合はSTEP3へ

【STEP3 稀な疾患の鑑別】

    抗核抗体、IgG、血清セルロプラスミン を測定する

    抗核抗体陽性 IgG基準値上限以上 血清セルロプラスミン20mg/dL以下

自己免疫性肝炎  

ウイルソン病


    ・必要に応じて以下も参照
黄疸
    参考文献)
    1.中西重清 德田安春「プライマリケア外来診断目利き術」南山堂 2020
    2.德田安春「病歴と身体所見の診断学」医学書院 2017