疾患
自己免疫性肝炎
自己免疫性肝炎(AIH)
- 肝細胞障害に自己免疫機序が関与していると考えられる慢性肝炎
- 急性肝炎として発症する場合もあるが診断は困難
- 発症年齢は60歳を中心とする一峰性。男女比は1:6で女性に多い
- ステロイドが著効し、適切に治療されれば極めて予後は良好で、生存期間も一般人口と差がない
- 治療されないと他の肝炎と比して早期に肝硬変・肝不全に移行する
【診断基準(厚労省)】
簡易型スコア Simplified Criteria for the Diagnosis of Autoimmune Hepatitis(2008年)
自己抗体
IgG
肝生検
ウイルス性肝炎
診断
【重症度判定】
- ・重症と判断された場合、遅滞なく肝臓専門医のいる医療機関への紹介を考慮する
・中等症の症例で、プロトロンビン時間が60%以下、あるいは黄疸高度の場合も専門機関への紹介を考慮する
-
参考文献)
1.難病情報センター「自己免疫性肝炎(指定難病95)」
2.大平弘正 「本邦における自己免疫性肝炎の現状と課題」肝臓 56巻 5号 167―178(2015)