症候
筋・骨格系 (2)
多発関節炎・多発性筋痛
多発関節炎・多発性筋痛
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・多発関節炎・多発性筋痛の鑑別診断は非常に多岐に渉る
【STEP1: ウイルス感染による多発関節炎・多発筋痛の検討】
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・発熱、全身倦怠感、上気道炎症状、発疹などとともに出現した関節痛・筋痛はウイルス感染に伴うものの可能性が高く、ほとんどの例では数週以内に自然寛解する
・急性のB型、C型肝炎でも関節痛が出ることがある。上気道症状がなく、全身倦怠感や食思不振があれば検討すべき
・症状が強かったり、他の全身症状が重篤な場合は速やかに評価を進める(【STEP2】へ)
・1〜2週間の経過観察で他の症状とともに関節痛・筋痛が改善すれば終了
・関節痛・筋痛がそれ以上遷延する場合は【STEP2】へ
【STEP2: ウイルス感染以外の原因の検討】
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・鑑別すべき疾患は多様である。以下に示すような病歴、身体所見、発熱や関節痛のパターンを確認する
・初期評価として下一覧表に示した程度の検査を行う

・以下に病歴と①身体所見、②発熱のパターン、③関節痛・筋痛の分布と経過の3つについて鑑別のポイントとなる所見を示した
・各項目をチェックしていくと、鑑別すべき疾患の可能性が表示される
・示された結果はあくまでも参考所見であり、診断のためには各リンクに示した解説あるいは成書等を参考にして進めて下さい