溶血性尿毒症症候群(HUS)
  • vero毒素を原因とし、溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全を主徴とする致死的疾患
  • 血便を伴う下痢、嘔吐、腹痛、発熱をおこす腸管出血性大腸炎に引き続き、数日〜10日の経過で数%〜10%がHUSを発症する
  • 出血性腸炎を起こさずにHUSとなる例もある
  • 多くは大腸菌O-157が原因となるが、O-26、O-111、O-128O-145等もvero毒素を産出するので原因となることがある
  • 多くは小児、高齢者にみられる。
  • 急性期致死率は2-3%
  • 治療は第1にvero毒素除去である。程度に応じて、輸液、利尿薬、血液透析、血漿交換などを行う
  • 感染に対して抗生剤も投与する
参考文献)
  1. 五十嵐隆 他「溶血性尿毒症症候群の診断・治療ガイドライン」東京医学社 2014