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感度が非常に高いので、これを満たさなければ「滲出性でない=漏出性である」ということ
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要するに滲出性の除外(≒漏出性の診断)に優れた基準である
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一方、特異性は十分でないので、偽陽性は少なくない
【滲出性となった場合の検証の仕方】
・以下文献2より改編
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特に、利尿薬を用いると胸水中の総タンパク、アルブミン、LDH、コレステロールは軒並み上昇するため、この基準の信頼性は低くなる
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胸水中に血球が多いと胸水中のLDHが上昇する
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これらの問題があるため、さらに漏出性胸水と滲出性胸水の鑑別法を論じた論文は数多く発表されている
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① 以下を満たせば真の滲出性と判断する
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- ② 満たさなければさらにAlb値を用いて検証する

鑑別ができたら次のいずれかに進む。
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Richard W Light Clinical practice. Pleural effusion N Engl J Med. 2002 Jun 20;346(25):1971-7. doi: 10.1056/NEJMcp010731.
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José M Porcel Identifying transudates misclassified by Light's criteria Curr Opin Pulm Med. 2013 Jul;19(4):362-7. doi: 10.1097/MCP.0b013e32836022dc.
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石井義洋「卒後20年総合内科医の診断術 Ver.3」第3版 中外医学社 2024
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髙岸勝繁 他「ホスピタリストのための内科診療フローチャート第2版」シーニュ 2019
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皿谷健「片側性胸水の鑑別」医学会新聞 2017.8.11
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2017/PA03239_03