代謝性アルカローシス

代謝性アルカローシス

    ・代謝性アルカローシスの主たる原因は酸の喪失、HCO3-の過剰、低K血症(アルドステロン作用の亢進、下剤乱用など)などである


    ・急性の呼吸性アシデミアの後には過剰な腎性代償によるアルカレミアが生じることがある

【症状】

    ・低カリウム血症や低Ca血症を生じるので、不整脈や脱力、痙攣、テタニーなどの筋肉の異常、血管収縮により臓器虚血で狭心症、痙攣、AKIなどが誘発される

【治療】

    ・原疾患の治療
    ・低K血症に対するスピロノラクトンやK製剤の投与
    ・肝不全用アミノ酸製剤(Cl含有量が多い)
    参考文献)
    1. 古川力丸,丹正勝久 編「血液ガスを各科でフレンドリーに使いこなす」レジデントノートvol.20 No.6 2108 羊土社
    https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/0420.html
    2. 浅野泰「 塩基平衡の基礎知識と動脈血ガス分析の読み方」日内会誌 86:1868~1872,1997
    3. 増井伸高「POCTハンター」 中外医学社 2022