モートン病
  • 足底部の中足骨を連結する深横中足靱帯の部位で、総底側趾神経が圧迫されて生じる絞扼性神経障害
  • 加齢に伴う足の変形に、つま先立ちの作業、ランニング、ハイヒール常用などによる負荷が加わって発症する
  • 圧迫部の近くには仮性神経腫と呼ばれる有痛性の腫瘤ができることもある ・40-50歳代の女性に多い

【症状】

  • 第3ー4趾間が最も多いが、第2-3趾間、第4-5趾間のこともある
  • しびれ、神経障害性疼痛(チクチク、ヒリヒリ、焼け付くような感じ)など
  • 症状が足関節を越えて下腿部まで広がることもある


【評価と診断】

  • 足趾間に感覚障害があり、中足指節関節の部位に仮性神経腫を疑う有痛性腫瘤を触れ、その部位にTinnel signを認めればほぼ診断を確定できる
  • 足趾を背屈すると症状が増強する
  • MRI、超音波検査なども行われる

【治療】

  • 増悪因子となる生活習慣の改善
  • 装具(アーチサポート)、靴のオーダーメード
  • ブロック注射
  • 上記で改善しない場合は手術も検討する