Cervical angina

Cervical angina

  • 何らかの頸椎近傍の病変に由来する狭心症様発作性前胸部痛
  • 発症の機序についていくつかの仮説があるが結論は出ていない
  • 男性に多く、年齢は50代が多い
  • C7神経根症の手術症例の5%にCervical anginaという報告がある
  • C7が責任レベルであることが最多で、ついでC6

【症状】

  • 主たる症状は頚椎運動後に誘発される耐え難い発作性の前胸部痛
  • 疼痛は左前胸部以外にも、左下胸部、胸骨背部、心窩部などに出現することがある
  • 前駆症状として、頸部痛、肩こりが増強するのが特徴
  • 好発時間帯は、早朝、夜間であり、日中は少ない傾向がある
  • 発作は仰臥位で安静時に生じる特徴がある
  • 発作持続時間は5分未満のことが多い
  • 頻度は数回/日〜1回/数週
  • neck pain,stiffness、occipital headacheなどの後頭部~頚部症状を伴うことが多い
  • 呼吸苦、吐き気、発汗、複視、回転性めまい、顔面蒼白、倦怠感、頭痛などを伴うこともある

【治療】

  • 保存治療は鎮痛剤、筋弛緩剤、頸椎牽引、星状神経節ブロックなど
  • 保存治療で改善しない場合に手術を検討する
参考文献)
  1. 菅田 耕 他「C7神経根障害が原因と考えられたCervical anginaの1例」 整形外科と災害外科 61:(1)86~8,2012. https://www.nanbyou.or.jp/entry/4848 2.長久 功 他「Cervic aalngina を呈した不安定性頚椎症性脊髄症の 1例」Jpn J Neurosurg (T(}kyo)18:133−137, 2009 https://www.ifx-navi.net/about_as.html 3.野地 雅人 他「Cervical anginaを呈した上位頚椎 calcified disc hernia の1例」Spinal Surgery 31(1)80‒86,2017 4.Ozgur BM, Marshall LF:Atypical presentation of C‒7 radiculopathy. J Neurosurg 99(2 Suppl):169‒171, 2003
  2. 菅田 耕 他「C7神経根障害が原因と考えられたCervical anginaの1例」 整形外科と災害外科 61:(1)86~8,2012.
    https://www.nanbyou.or.jp/entry/4848
  3. 長久 功 他「Cervic aalngina を呈した不安定性頚椎症性脊髄症の 1例」Jpn J Neurosurg (T(}kyo)18:133−137, 2009
    https://www.ifx-navi.net/about_as.html
  4. 野地 雅人 他「Cervical anginaを呈した上位頚椎 calcified disc hernia の1例」Spinal Surgery 31(1)80‒86,2017
  5. Ozgur BM, Marshall LF:Atypical presentation of C‒7 radiculopathy. J Neurosurg 99(2 Suppl):169‒171, 2003