疾患
CIWA-Ar
CIWA-Ar
- ・アルコール離脱症候群を疑う症状がみられたときに重症度を評価するためのツール
アルコール離脱症候群の発症を予測する目的では使えないことに注意
嘔吐
振戦
発汗
不安
興奮
頭痛
見当識障害
聴覚障害
視覚障害
触覚障害
- * 体感幻覚: 内臓感覚、皮膚感覚、痛覚等の幻覚
合計
CIWA-Ar
【対応】
-
1. この評価を行うような疑いがあれば結果が「軽症」であってもを予防を開始する
ロラゼパム2.0〜4.0mg 4X
2. CIWA-Ar≧8点では治療介入を始める
① ジアゼパム静注
・5〜10mgの静注を行って再評価し、8点以上が持続していれば繰り返す。何回でも繰り返す
・致死的な病態なので投与を躊躇せずに、速やかかつ十分量を投与する
3. ビタミンB1投与
・アルコール使用障害の患者が救急外来などを受診した場合には原則としてビタミンB1の投与を行う
・状態が悪ければビタミンB1血中濃度の検体にこだわらず可能な限り早期に投与する
・投与量は病態により異なる。ウエルニッケ脳症が疑われる場合は大量となる
- 参考)
1. Long B, et al. Alcoholic Ketoacidosis: Etiologies, Evaluation, and Management. J Emerg Med. 2021 Oct 25:S0736-4679(21)00717-4. PMID: 34711442.
2. 寺井秀樹 他「アルコール性ケトアシドーシスを合併した2型糖尿病の1例」糖尿病 49(5):343~348, 2006
3. 横山雅子 他「救急患者におけるアルコール性ケトアシドーシスとアルコール性ケトーシスの検討」日救急医会誌 2002; 13: 711-7