吃逆

吃逆

【分類】

    ① 吃逆発作 48時間以内に消失
    ② 持続性吃逆 48時間から1ヶ月続くもの
    ③ 難治性吃逆 1ヶ月以上続くもの

【評価】

    ・48時間以上続く場合には評価が必要

    (原因)
    1.神経の刺激 縦隔での横隔神経の圧迫、脳腫瘍や脳血管障害、横隔膜への周囲からの刺激
    2.消化管拡張にともなう迷走神経刺激(肝腫大、胃がんなどによる胃の拡張不全、胃・小腸の拡張)
    3.代謝性(肝不全、腎不全、薬物)

    ・必要に応じて、脳、胸部〜腹部の画像検査、上部消化管内視鏡、血液検査など


横隔神経
 ・頚神経C3-5に起始し、斜角筋と胸鎖乳突筋の間を通って下行し、縦隔に入り、両側の心嚢側面に沿ってさらに下行して横隔膜に分布する


【治療】

    ① メトクロプラミド(プリンペラン)
    ② バクロフェン(リオレサール、ギャバロン) 5〜15mg 1〜3回
    ③ ガバペンチン(ガバペン)
    ・初日1日量600mg、2日目1日量1200mgをそれぞれ3回に分割経口投与する。3日目以降は、維持量として1日量1200mg〜1800mgを3回に分割経口投与
    ④ PPI
    ⑤ 漢方薬 柿蔕湯 橘皮湯
    ⑥ リボトリール 1〜2錠 眠前 発作時1錠頓服
    ⑦ コントミン5〜12.5mg 眠前 発作時1回分頓服
    ⑧ フェノバール注射 皮下注 眠前
    ⑨ ポララミン1〜3A/日 持続静注 発作時1A IV
    ⑩ コントミン0.1〜0.2A(2.5〜5mg+生食100ml 眠前
    ⑪ 横隔神経ブロック 前斜角筋と胸鎖乳突筋の間で描出してブロックする