貧血

貧血の初期評価

◎ 急性〜亜急性の出血を伴う病態は除外されていると想定する

StepⅠ 造血障害

    ・白血球あるいは血小板の減少を伴う、あるいは汎血球減少の場合は造血器疾患を考える
    ・肝硬変や脾機能が亢進するような病態が否定されれば骨髄の検査が必要となる
    ・その場合の鑑別診断は以下のようになる

StepⅡ 網状赤血球指数による評価

    ◎ 溶血性貧血と栄養性貧血その他を鑑別する
    Ht(%)         
    網状赤血球(%)    

reticulocyte index(RI)

    RI≧2であれば骨髄の造血は正常に反応、2未満であれば反応が低下していると解釈する

    ・ここではRI≧2であれば溶血性貧血をRI<2であれば溶血によらない貧血と区分しているが、特異度は不十分であり、必ずしもきれいに鑑別できるわけではない
    ・明かな溶血所見がなければ、まずは溶血以外の原因を検索し、それで該当するものがないときに溶血性貧血を検索するという順序がよいと思われる
RI<2の場合
RI≧2の場合