腫瘍随伴症候群
- 悪性腫瘍の直接浸潤によらないremote effectとして発現する特定臓器、あるいは全身症状
- 原因となる腫瘍は広範にわたり、また、症状も非常に多彩なバリエーションがある
- 機序としては、ホルモン、サイトカインが関与するもの、免疫学的反応、自己抗体が関与するものなどが考えられているが、不明である例も少なくない
◎ 上記のように非常に症状が多彩、かつ原因となる腫瘍も多種に及ぶため、はじめから腫瘍随伴症候群と診断することは非常に困難
◎ いずれの場合も原疾患の治療による症状の改善は、腫瘍随伴症候群の診断を指示する所見である
- 参考文献)
- 田中惠子「傍腫瘍性神経症候群と抗神経抗体」臨床神経学 50巻6号(2010:6)371-378 2017
- 村田洋三「Paraneoplastic syndromeについて」皮膚 40巻 第2号 1998年4月 174-180