NAFLD fibrosis score

    ・予後予測には肝線維化ステージの評価が重要
    ・超音波やMRIを用いたエラストグラフィは実施できる施設が限られており、また、肝生検は侵襲性があり実施には限界がある
    ・そのため画像診断や様々なスコアリングシステムが用いられているがいまだ方法論は確立していない
    ・実際にはスコアリングシステムを用いてスクリーニングを行い、さらに画像診断を行って対処方針を判断する
年齢(歳)    
身長(m)      
体重(kg)     
AST(IU/L)    
ALT(IU/L)    
血小板数(万/μL)
アルブミン(g/dL)

耐糖能異常あるいは糖尿病

あり なし


NAFLD fibrosis score


  

Fib4 index


  

・日本人においてはNFSでlow cut-off値を-0.876に設定すると、感度100%、特異度82.5%、陽性的中率63.2%、陰性的中率100%という(*3)

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)

    ・明かな大量飲酒がない(アルコール量20g/日以下)脂肪性肝疾患
    ・慢性炎症を伴う非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と予後良好な単純性脂肪肝に区分される
    ・NAFLDの10〜20%がNASHで、治療介入が無い場合は5〜10年で5〜20%の患者が肝硬変となる
    ・NAFLDからの肝癌発生率約0.04%/年と定率であるが、NASHから肝硬変に進むと約2〜3%に上昇する
    参考文献)
    1.中西重清 德田安春「プライマリケア外来診断目利き術」南山堂 2020
    2.「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」日本消化器病学会・日本肝臓学会 2020
    https://www.jsge.or.jp/guideline/guideline/pdf/nafldnash2020.pdf
    3.中野正和 他「本邦における NAFLD fibrosis score の有用性について」日消誌 2012;109:751―759